来る2024年4月21日(日)に開催される、
「ネイリスト技能検定3級」の受験に向けて、
あくせく練習しているHarumakiです。
時間よ止まれ!!
前回の記事では、前半の実技試験の手順についてまとめました。
▼前回の記事はこちら
今回は、後半の筆記試験に向けた対策について、まとめたいと思います。
試験当日まで、できる限りがんばるぞー!
まずは公式問題集を購入!
通っているネイルスクールの先生や、
生徒さんですでに3級試験受験済の方々の話を聞くと、
筆記問題は、「公式問題集」を練習すれば問題ないとのこと!
どうやら、公式問題集には複数の問題パターン(A~E)があり、
いずれかのパターンがそのままで出題されるようです。
なので、丸暗記までいかずとも、
すべての問題パターンごとの回答をひととおり把握しておけば、
まず筆記でダメになることはなさそうですね!
と言うわけで、何はともあれ、まずは公式問題集を購入するところから。
私はAmazonでポチりました。
いずれ2級試験や1級試験にも挑戦したいと考えているので、
3級~1級の筆記試験をすべて網羅しているこちらを購入。
▼ネイリスト技能検定試験 公式問題集(JNEC監修)
さすがはAmazon。
購入した翌日には届きましたぜ。
ぱらぱらと見たところ、
確かに3級試験だけでA~Eパターンの問題がずらり。
見た感じ、何周か繰り返しておけば、難易度は高くなさそう。(でも不安しかないw)
よし、さっそく勉強を開始するぞー!
ネイリスト技能検定の教科書
今回、教科書として利用するのはこちらの冊子です。
▼JNAテクニカルシステム ベーシック – 日本ネイリスト協会
私は、ネイルスクールの教材の中にこの冊子も入っていたので、
それを利用しています。
Amazonや楽天、書店でも普通に購入できるものです。
この教材を元に勉強をして、問題集を解いていくのが良いです。
それではこの教材を元に、各章の中で重要と思われる部分を復習していきます!
「ネイルの歴史」からの重要箇所
●マニキュアの語源
本来マニキュアとは、ラテン語の「マヌス」(manus=手)と、「キュア」(cure=手入れ)からきた「手の手入れ」のこと。
●ネイルの歴史
ネイルに色を施すことは、古代エジプト時代(紀元前3000年以上前)から営まれてきた。
●古代エジプト時代のネイルの色
当時は爪の色が身分を表し、王と王妃は「濃い赤」、その他の者は「薄い色」しか塗ることを許されなかった。
●ギリシャ・ローマ時代のネイルの流行
当時は上流階級の中で「マヌス・キュア」という言葉が生まれ、流行する。
●中国でのネイル
中国では古くから「爪染め」が行われており、遊牧民の女性たちも「紅粧(こうしょう)」と「爪紅(つまべに)」を行っていた。
●近代・19世紀のネイル
近代・19世紀に入り、欧米では一般女性の身だしなみとしてマニキュアが浸透しはじめる。
●飛鳥・奈良時代のネイル
飛鳥・奈良時代の赤色は「紅殻(べにがら)」という酸化鉄を主成分としたものが用いられていた。
●近代日本のネイル
明治時代には、フランスからマニキュア術が伝えられ、「磨爪術(まそうじゅつ)」として発達した。
●マニキュアリストやネイルサロンの出現
1980年代初頭に、ネイル技術を職業とするマニキュアリストやネイルサロンが出現した。
「ネイル技術体系」からの重要部分
●ハンドのネイル技術体系
<ネイルケア(爪の手入れ)>
・テーブルセッティング
・カウンセリング
・ファイリング
・クリーンナップ
・カラーリング
<イクステンション(人工爪)>
・スカルプチュアネイル(アクリル、ジェル)
・チップ&オーバーレイ(アクリル、ジェル)
・チップ&ラップ
・バーチャル
<リペア(爪の修復、補強)>
・グルーオン
・ラップ
・フィルイン
・フローター
<アート(爪のデザイン、装飾)>
・フラットアート(イラスト、エアブラシ)
・3Dアート
・エンボスアート
・ミックスメディアアート(複合アート)
・イクステンションアート(デザインスカルプチュア)(アクリル、ジェル)
「爪の構造と働き」からの重要部分
●爪について
爪は皮膚の表皮層から爪母によって作られ、角質化したもの。表皮の角質層が3層に変化したもの。
●爪の成長速度
健康な成人の爪の成長速度は、1日に約0.1mm。
●爪は皮膚の付属器官
爪は大切な指先を保護し、人間の持つ機能をさらに助ける役目を果たしている皮膚の付属器官。
●爪の成分
ネイルプレート(爪)の主成分は、ケラチンという繊維状のたんぱく質。
●爪の各部名称
※図と名称をしっかりと覚えておきましょう!
※英語と日本語、どちらの読み方でもわかるように把握しておきましょう!
・ネイルマトリクス(爪母(そうぼ))
爪甲を形成する部分で、血管と神経が通っている。爪甲は一生作り続けられ、伸び続ける。
・ネイルフォルド(後爪郭(こうそうかく))
爪甲を根本で固定している皮膚の部分。
・サイドウォール(側爪郭(そくそうかく))
爪甲の左右に接している皮膚に覆われている部分。
・エポニキウム or キューティクル(爪上皮(そうじょうひ))
後爪郭を保護し、細菌やその他の異物の侵入を防ぐ皮膚の部分。
・ルースキューティクル(爪上皮角質(そうじょうひかくしつ))
爪上皮から発生し、爪甲の表面に付着している角質の部分。
・ヌルーラ(爪半月(そうはんげつ))
ハーフムーンとも呼ばれ、爪甲の根本に見える半月型で乳白色の部分。
後爪郭に覆われていない爪母で、新生した爪甲であるため水分含有量が多く白く見える。
・ネイルルート(爪根(そうこん))
爪甲が作られた根本部分。皮膚の下にある爪甲の根本(後爪郭に覆われている下部)にあたる。
・ネイルプレート(爪甲(そうこう))
通常「爪」と言われる部分で厚みは約0.3~0.8mm、色は無色。
爪は皮膚の付属器官であり、硬いケラチン(たんぱく質)からなり、大切な指先を保護している。
・サイドライン(側爪甲縁(そくそうこうえん))
爪甲の左右の側面の際(きわ)。
・ネイルヘッド(爪床(そうしょう))
爪甲がのっている台にあたる部分。
爪甲は爪床に密着してのっているだけで、完全には固定されていない。
・イエローライン(黄線(おうせん))
爪甲が爪床から離れないようにしている、黄白色を帯びた弓状の線。
・ハイポニキウム(爪下皮(そうかひ))
爪甲の下に細菌その他の異物が侵入するのを防いでいる皮膚の部分。
・ルースハイポニキウム(爪下皮角質(そうかひかくしつ))
爪下皮から発生し、フリーエッジの裏側に付着した角質の部分。
・フリーエッジ(爪先(つめさき))
爪甲が伸びて爪床から離れた部分。水分含有量が減少するため不透明に見える。
・ストレスポイント(負荷点(ふかてん))
イエローラインが、サイドラインに接する点。
「ネイルのための皮膚科学」からの重要部分
●爪と皮膚の関係
爪は皮膚の付属器官であり、表皮の角質層が硬く変化したもので、指先を保護する重要な役割を担う。
●皮膚の働き3つ
・保護作用
・体温調整作用
・吸収作用
●皮膚の構造と働き
皮膚は体の外表面を覆っている大切な器官。
総面積は成人で約1.6㎠、厚さは平均2.0~2.2mm、重さは体重の約16%を占めている。
●色素細胞(メラノサイト)
色素細胞(メラノサイト)は皮膚の色素であるメラニンを産生する細胞。
「爪や皮膚の病気とトラブル」からの重要部分
●爪の異常
爪の異常には遺伝や生まれつきの「先天性」のものと、怪我や病気による「後天性」のものがある。
●爪の色調異常
・「白濁」になるのは、肝硬変、慢性腎不全、糖尿病
・「青白色」になるのは、貧血症
・「緑色」になるのは、緑膿菌感染
●緑膿菌感染(グリーンネイル)
緑膿菌感染(グリーンネイル)は、緑膿菌の出す代謝物の色が緑色のため、爪が緑色になる。
●皮膚の病気と原因、症状
・単純性疱疹
主な原因:ヘルペスウイルス
症状:ヘルペスウイルスの感染により生じる。
・手白癬(てはくせん)
主な原因:白癬菌(はくせんきん)
症状:白癬菌の感染により生じる。
・爪下出血(そうかしゅっけつ)
医学用語:ヘモーレッジ
症状:爪床の損傷による豆上の血腫。
・咬爪症(こうそうしょう)
医学用語:オニコファジー
症状:爪を噛む習慣が原因。
・爪白斑(そうはくはん)
医学用語:ルコニキア、ホワイトスポット
症状:爪に白い点状のものが現れ、爪の成長とともに消滅する。
・翼状爪膜(よくじょうそうまく)
医学用語:テリジアム
症状:爪母で一部爪が作られず、爪上皮が過度に伸びる。
・爪鉤湾症(そうこうわんしょう)
医学用語:オニコグリフォーシス
症状:深爪、枝爪等の他、爪白癬等の感染が原因。
・緑膿菌感染
医学用語:グリーンネイル
症状:イクステンションとナチュラルネイルの間のリフト部分から緑膿菌が侵入し感染する等。
・匙状爪甲(さじじょうそうこう)
医学用語:コイロニキア、スプーンネイル
症状:貧血や鉄分不足、遺伝、職業等が原因・
・爪の横溝(よこみぞ)
医学用語:ボーズライン
症状:後爪郭へのダメージ(栄養障害、外傷等)が原因。
・陥入爪(かんにゅうそう)
医学用語:オニコクリプトーシス
症状:不適切なネイルカット、靴による圧迫等が原因。
「消毒法」からの重要部分
●衛生管理
安全で安心なネイルサービスを行うためには、施設・設備・器具等の衛生に関する配慮が必要。
●洗浄
「洗浄」は、消毒や滅菌の前に行う最も基本的な衛生措置。
●消毒
「消毒」は、微生物の中でも主として病原微生物を殺すか、または除去すること。
●滅菌
「滅菌」は、病原微生物のみでなく、あらゆる微生物を殺すか、または除去して微生物が存在しない状態にすること。
●殺菌
「殺菌」は、微生物を殺すこと。
●防腐
「防腐」は、微生物を殺さないまでも、その繁殖や作用を止めて腐敗を防ぐこと。
●2種類の消毒法
・物理的消毒法
「物理的消毒法」とは、紫外線、熱等の物理的媒体による方法。
①煮沸消毒
沸騰した熱湯で2分間以上煮沸すること。
②蒸気消毒
蒸気消毒器等を使用し、10分間以上湿熱をあてること。
③紫外線消毒
紫外線消毒器で85マイクロワット以上の短波長紫外線(UVC)を20分間以上照射すること。
・化学的消毒法
「化学的消毒法」とは、エタノール、次亜塩素酸ナトリウム、逆性石けん等の消毒剤による方法。
①浸漬消毒
消毒液中に浸し、器具表面に消毒剤を接触させること。
②清拭消毒
消毒剤を十分に含ませたコットンまたはガーゼで器具表面を拭き取ること。
●ウェットステリライザー
ウェットステリライザーの消毒剤の量は、ニッパーの刃先が浸る程度を目安に入れる。
●B型・C型肝炎の消毒
B型・C型肝炎の消毒は物理的消毒法では紫外線消毒、化学的消毒法では次亜塩素酸ナトリウムを使用する。
●エタノールでの消毒
エタノールでの消毒は、76.9~81.4%水溶液(消毒用エタノール)に10分以上浸すか、コットンまたはガーゼに含ませて拭く。
●次亜塩素酸ナトリウム
「次亜塩素酸ナトリウム」は家庭用の漂白剤やハイターなどに含まれるもの。
●逆性石けん
オスバンと呼ばれ、塩化ベンザルコニウムを10%含有している。
消毒時は0.1~0.2%水溶液に10分間以上浸す。
●手指消毒の方法3つ
・擦式消毒(さっしきしょうどく)
速乾性の消毒剤を用いて、乾くまで擦り込むこと。
・清拭消毒(せいしきしょうどく)
消毒剤を含ませたコットンまたはガーゼで拭くこと。
・擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)
消毒用エタノール等の消毒剤を十分にコットンまたはガーゼに含ませ、手指の全表面と指先、爪先に至るまで汚れを除去しながら消毒剤を浸透させること
●器具消毒
器具消毒は、手指消毒と異なり、洗浄から保管までが消毒手順に含まれる。
●タオル・布類の消毒
タオル・布類の消毒で血液付着の疑いがある場合は、ハイターを用いて次亜塩素酸ナトリウムの0.1%水溶液を作る。
通常消毒時は0.01~0.1%水溶液に10分間以上浸す。
●非金属の消毒
非金属を浸漬消毒する場合は、10分間以上浸漬消毒する。
試験当日まであと数日!
実技試験の練習もしつつ、筆記試験の勉強も同時進行で進めなくては。。汗
当日まで問題集を何度か繰り返し解いて、
出来る限り覚えておきたいところ。
自分にできることをしたら、あとは当日を迎えるだけですよね!
悔いの残らぬよう、当日までがんばります。
受験される方、共にがんばりましょうー!!